(前回の続き) 女の子と二人になり、利用時間を決めると、いよいよ二人で遊べるわけだが、まずはじめに二人でお風呂に入ってシャワーを浴びなくてはならない。風呂に入ったばかりだから…といった言い訳は通用せず、必ず二人ではいることになる(ときどき、女の子は入らないことがある)。風呂では、女の子が男の体を洗ってくれるから、男はただ突っ立っていればよい。ただ、女の子はタオルをもってきていないことが多いため、バスタオル(またはそれに準ずるもの)を用意しておく必要がある。女の子によって、丁寧に洗ってくれる場合と、適当にさっと洗って済ませる場合とがある。洗うのは女の子が舐める予定のところと考えてよい。つまり、いかに適当な子でも、そこだけはきっちり洗う。(そらそうだ。これから自分が舐めるわけだから) 男は先に風呂から上がり、バスタオルで体を拭いている間に、女の子は自分の体を洗ったりうがいをしたりしている。うがい薬などは女の子が店から渡される商売道具の中に入っている。ここから先は裸で遊ぶわけだから、部屋の空調には気をつけておいた方が良いだろう。たとえば、冬であればストーブや暖房を付ける、夏であればエアコンは控えめにする、などである。こうしたちょっとした心遣いの有無が、女の子にとって嬉しかったり、逆に嫌な気持ちになったりするのだ。 二人ともバスタオルで拭き終わると、ベッドか布団に場所を移し、遊ぶことになる。原則、二人とも裸のままだ。ここから先は女の子によってやり方がいろいろだし、男の希望を言えば聞いてもらえることもあるから(もちろん聞いてもらえないこともある)、そのときどきによるとしか言えないのだが、だいたいのことを書いておく。 タイプ(1)――男守女攻型 デリヘルは基本的に男(=客)が楽しむもの、気持ちよくなるものだと考えている女の子も多い。その場合、男が女の体を触ったり胸を揉んだりすることは嫌がられる(あるいは、させてもらえない)。男はただ寝ていればよく、女が男の体を舐めたり、陰茎(という用語に以降も統一する)をしゃぶったりしてくれる。 終始この構図は変わらず、女が責め続けて男が射精した時点で、終了となる。 このタイプは短時間で終了する場合に適している。もしも長時間コースであれば、射精したあと女の子と一緒に雑談しながら終了時間を待つことになる(というか、それしかすることがない)。もちろん、男が射精したあとで責めることを認めてくれることもあるが、このタイプは多くの場合、女の子が触られることを嫌う場合であり、射精をもってゲームオーバー、あとはシャワーとおしゃべり、という感じになることが多い。射精に要する時間によるが、利用時間が60分もあれば十分であろう。 なお、フェラチオは多くの場合基本コースに入っているが、中にはそれを嫌がる女の子がいる。しゃぶることはできても、口内発射は嫌だという子もいる。こうした女の子の希望を優先すべきか、あるいは(基本メニューに入っているわけだから)無理矢理にでもしてもらうかは悩ましいところだろう。 タイプ(2)――相互攻撃型 これに対して、お互いに攻めるタイプがある。男が先の場合が多い。 まず男が胸を触ったり、もんだり、むしゃぶりついたりして、乳首をぐりぐりいじくる。そして、機が熟した頃合いを見て陰部を物色する。このへんは、女の子と相談しながらやることをおすすめする。濡れ方も感じ方も、女の子によってまちまちだ(が、これはデリヘルの女の子に限ったことではない)。 時が流れ、男と女が交替する。男が横になり、女の攻撃が始まるが、ここから先は前項と同じである。こちらが触ってよい場合、それだけすることも多いわけだから、時間もたっぷりあった方がよい。60分では射精する前にタイムオーバーになってしまうことがある。財布と相談しながらになるが、90分や120分ぐらいあれば、それだけたくさん遊べるだろう。 射精は口の中という場合が多いが、その場合はティッシュを用意してあげないといけない。一旦は口に出したものの、女の子はそれをティッシュにはき出し、ゴミ箱に捨てる。そしてすぐにうがいをしに行く。なんか急に現実に引き戻されて興ざめしてしまうが、これが現実だと諦めるしかなかろう。(別項で述べるが、ティッシュにはき出すのではなく、オプションで精鋭を飲んでくれることもある) そのあとは、二人で一緒にシャワーに行き、汚れたところをキレイにする。そして、お互いに服を着て、遊びは終了となる。時間が余っていれば、雑談をすることになるだろう。そのうち、店から電話がかかってきて、女の子は退室する。玄関をそっと空けて、近所に気づかれないように出ていく。ただ、ヒールの足音が廊下や階段に響き渡っていることは、わりとよくある。 男性宅の付近に、お店の車が待っているので、女の子はそれに乗り込む。そして、(興ざめするようなことを書いてしまって悪いが)次の客の待つ場所へ移動するのだ。彼女らにとって移動中の車はつかの間の休憩であり、次の訪問先では、さっきと同じことを繰り返すのだ。客の中で、誰か一人が特別であることもなく(しかし男は自分こそは特別だと思ってしまうのだが)、他の男にも同じようにサービスする。「今自分をしゃぶっている口は、1時間前にも1時間後にも、それぞれ別の人のをしゃぶっているんだろうな」なんて、遊んでいる途中に考える男はいないかも知れないが、それが現実なのだ。 女の子が退室した時点で、男の夜は終わる。しかし、客から店への電話があり続ける限り、女の子の夜は終わらない。 |